- 順調に
粉引の作品づくりは順調に進んでいます。
アメリカへの納品時期が少しずれこみ、そのため京都や長野県に先行して納品させていただきました。
少なくなった粉引シリーズの補充にと、現在製作中です(作ったものはアメリカへ)
心配していた関税問題もなんとか落ち着いたので一安心です。
粉引シリーズを作り終えたら、次はパステルシリーズの新作と磁器シリーズ、粉青(ふんせい)のテストを作っていきます。 - ゴールデンウイーク
例年ゴールデンウイークは滋賀県で行われている「信楽作家市」に出展しておりました。
大勢のお客さんで大変にぎわう屈指の人気イベントです。
その為県内外から多数の出展応募があり、その中から厳選された出展者が出展しています。
自分は毎年ゴールデンウイークには信楽作家市を目標に、作品づくりをしていました。
しかしながら今年は出展をいたしませんので、ぽっかりと予定は空いています。
あまりカレンダー通りに過ごすことはないのでGWだからといってどこかへ出かけるようなことはないかもしれませんが、久しぶりの仕事の無いGW。
ゆっくり好きなことをして過ごしたいと思います。 - 納品ラッシュ
粉引作品を4店舗に納品させていただきました。
詳しくはSHOPをご確認ください。
お店にいつ並んでいるかどうかまでは把握しておりませんのであしからず。
京都2店舗はいずれも観光地になる為、粉引シリーズは人気のようで、納品2カ月でほとんど売り切れてしまうので気になる方はお早めに。
オンラインサイトのKOTOPOTTERさんでも展開していただく予定です。
軽井沢のキューカルアトリエさんにも久しぶりに納品しました。
5月の和楽やさんにも粉引作品少し送ります。
5月にも粉引作品の本焼きを焼きたいので明日から久しぶりに轆轤をまわします。
ようやく暖かくなってきましたので仕事がやりやすくなってきました。
陶芸は逆算してスケジュールを組んでいきます。
約1か月後の本焼きをするには約10日、轆轤に時間を充てられます。
その10日で何を作るか、思案中です。 - 本焼きを終えて
粉引の本焼きをしました。
懸念していた化粧の剥離は、化粧を薄めに掛ける事で以前のような失敗はほとんど発生しませんでした。
しかし、白化粧を薄く掛けるという事は白化粧の白も薄くなってしまい、それによって下の土の色(黒)が影響してきますので、若干グレーっぽくなってしまいます。
許容範囲内ではありますし、前回の展示会でもほとんど売れ行きには影響は無かったようなので、今後は以前の濃さよりは若干薄めた白化粧で作っていくことにします。
ただ、現状では対処療法にしか過ぎず、根本的な解決には至っていませんので今後も試験をしつつ以前のものに近づける努力はしていきます。
今回10年以上前に作った素焼きのお皿が残っていたので絵付けをして本焼きしましたが、失敗はなく綺麗に焼けていたのでやはり白化粧の原料による剥離が発生しているものと確信しました。 - 明日は
明日粉引の本焼きをします。
今回の窯には150点くらい、主にカップが入っています。
これで今ある仕事はほぼほぼ終わる感じで、今のところ予定は特にありません。
しばらくはゆっくりと制作をしていくつもりで、新作など作っていきたいと思います。
自分は大量に作って大量に売るという考えはなく、必要な時に必要な分だけ作ります。
暖かくなってきてようやく仕事をするのが苦じゃなくなってきました。
スケジュール通りにはなかなか進みませんが。
少しずつ、あせらず、良いものを作るようこころがけます。 - 4月の予定
あっという間に今年も3カ月が過ぎ去り気が付けば4月になってしまいました。
製作の方はようやく釉薬の仕上げを終え、明日窯に詰めて明後日、本焼きをします。
白化粧のテストが上手くいく事を祈るばかりですが、こればっかりはどうなるか予想がつきません。
窯出しは6日を予定していて、窯出しまでこのもやもやを抱えたまま過ごすことになりそうです。
プライベートでは4月は仕事以上に忙しく、田舎ならではの用事が満載で…
製作にも著しく影響を与えそうです。
窯出し後は各店舗への発送となり、全部の粉引作品はどこかへ行きます。
でも大半はアメリカに送る事になると思います。
国外で評価されているのも嬉しい事ですが、国内でももう少し認知されたいなぁと思ったりします(まぁその為の行動をほとんどしていませんが) - 次は
5月の谷中和楽やさんでの月間特集用の作品が焼き上がり、次は粉引の本焼きに向けて絵付けをしています。
その絵付けもほぼ終わり、明日から釉薬を掛けて、乾燥後窯詰め、本焼き、窯出しという流れになります。
カップを中心に150点ほど描きあげました。展示会でも人気のあった粉引シリーズ。
もう20年以上作っています。
本焼き後は各店舗へ全て納品をする予定ですので、納品状況をチェックしていただければ幸いです。 - 新作 錫の釉薬
3色の白色を作ろう!と思い立って従来からある「チタン結晶釉」の他、白磁が出来て、次は酸化錫を釉薬に配合した錫の釉薬を作りました。
チタンがややグレーマットな色、白磁はやや青みがかった釉薬、錫はミルクのような半透明で光沢感のある釉薬になっています。酸化錫がやや高額な原料なうえ、金属を釉薬に入れると釉薬が不安定になり、失敗も多くなります。
そのせいか、錫の釉薬を作る人はあまり居ません。
錫釉独特の白さは錫釉にしかない色なので、3色の中に入れたかったのです。
3つの違う質感の白があると、選ぶのも楽しくなります。
普通白い器を作っている作家だと1色しか作らないと思いますので。
鉢はこの白、湯呑はこの白、お皿はこの白、といった具合に楽しんで選んでいただけると嬉しいです。 - 磁器が楽しい
まだ触り始めて1~2カ月くらいしか経っていませんが、磁器が楽しいです。
陶器と磁器は似て非なるもの。
陶芸家の中にも「陶器よりも磁器の方が難しい」というイメージを持つ人も多く、自分もそのように何故か感じていて、今までチャレンジしていませんでした。
若い作家さんに声を大にして言いたいのは「磁器は難しくない」です。
磁器=難しいと思っていてチャレンジしないのは非常に勿体ない。
磁器にしか作れない硬質でシャープなものが作れます。
どんどんチャレンジして欲しいなと思います。
陶器を作る人がほとんどなので磁器はねらい目だと思います。ただ、最近はこういった仕事のできる人は減ったな、と感じます。
京都の陶芸を教える学校や職業訓練校もあるにはありますが、こういうキッチリとした仕事ができる人は減った印象です。
独自性を追い求める人が多い印象、技術者が少ない。
父と話をしていると、父の時代は日展作家の方が校長を務めていたり、名のある陶芸家が講師をしていたりとレベルが高かったらしく、生徒のレベルも高かったようです。
技術の高いもの=良いものという事ではありませんが、自分はやはり技術性の高いものづくりをしていきたい、と考えます。
高品質のものをいかに現代のインテリアに馴染む形や色合いに寄り添っていけるか、その中で自分のつくりたいものにしていけるか。
そのようなことを考えながら日々作陶しています。 - 会期終了
京都陶磁器会館での展示が昨日終了しました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
今回粉引、飴釉、パステル、磁器ピアスと4種類の違うテイストの作品を出展しました。
これからも新しい作品をつくっていきます。次回東京での展示に向けて磁器の新作を作っています。
こちらは白磁。
土を変更した事で従来よりもより白さが増しており、個人的にはもう少し抑えたいところです。
ほんのりと青みがかった釉薬になっております。黄磁。
白磁とは違う基礎釉薬に還元黄を添加した釉薬になります。
通常顔料系を焼成温度の高い還元焼成で焼くと色が悪くなります。
しかしドイツ製の顔料(ものすごく高額)は綺麗に発色するようで。青磁(青白磁)
青の主調が控えめの若干青みがかった青磁になります。
今回1280度まで上げていますが、それでも溶けが少し甘くマットな感じです。
土を変えた事もあり、もう少し焼成温度を上げてもいいかもしれません。 - 近況
久しぶりの更新です。
ようやく確定申告も終え、ほっと一息ついています。
粉引の焼きが安定せず、しばらく粉引は作れないかもしれません。京都陶磁器会館での展示に向けて作品づくりをしています。
- 本焼きに向けて
作品づくり。
一歩一歩確実に、丁寧に。
細かな修正をきっちりとし、仕上げます。
- 今しかできない事
釉薬の掛け分けは世界中を探してもおそらく自分しかやってないと思います。
簡単な掛け分け作品というのはよく見かけます。
一番多いのは半々の掛け分け、3色のボーダーがほぼ全てです。
半々というのは半分に釉薬を掛け、乾いたらもう半分に別の釉薬を掛ける、というもの。
ポピュラーな手法で簡単に作れます。
次に多いのが3分の2に例えば黄色の釉薬を掛けます。
その後に反対から3分の2に青色の釉薬を掛けます。
そうすると黄色、緑、青の3色のボーダー柄が出来ます。
別々の釉薬を掛ける表現方法というのは昔からよくあるのですが、自分が作っているものは全くの別物で、今後どんなにAIや機械技術が発達しても再現できないような、人の手による事でしか作れない、そんな掛け分けをしています。ただこの掛け分け、おそらくそんなに長い時期作れるものではないと思っています。
というのも、髪の毛1本分くらいの誤差の範囲内でやっている非常に繊細な作業で、目の衰え、集中力の欠如、手の震えなど、今後少しでも支障をきたすような事態になれば、自分でも再現が不可能な作品となっています。
だからこそ、今作れる時に作っておきたいと考えています。さて、ここからが真骨頂。
誰にも真似出来ない事をやります。 - 窯詰め
3度目の本焼き(酸化)に向けて窯詰めしています。
酸化焼成なのでそこまで窯詰めに気を配る必要(炎の回り方など)はありませんが、底は基本少し高めのものから詰め始めるのがベターです。
還元の焼き直し。
小さい窯(10kw)なので早ければ明日にでも窯出しできます。
その後素焼きを早めに焼きます。赤っぽい色のものが焼く前の飴釉、奥にあるブルーグレーっぽいのがコバルト釉になります。
釉薬に関しては全てオリジナルの調合の為、扱いにくい釉薬です(市販の釉薬は多少扱いやすいものが多い)
とにかく触るとすぐに釉薬がボロボロ剥がれますので、なるべく力を入れずに持ったり必要最低限しか触りません。
とにかく気を遣う釉薬です。
酸化焼成は溜まり次第焼きます。
お楽しみに。 - 陶芸の難しさ
ここ最近原因不明の失敗が多くなっています。
陶芸の失敗原因を特定するのは難しいです。
特に原料が変わる(ロットによっても)タイミングで起こる事が多く、その都度原因をひとつひとつ探り、以前と同じ結果になるように少しずつ修正をしていかなければなりません。今回の失敗は全てに起こるような事ではなく、ランダムで起こる事象の為、非常にタチが悪いといいますか。
朝からとてもテンションが下がっています。
大まかな原因は判っているのですが、本焼きする度にこの感じが続くのかと思うとげんなりです。
たぶんあの原料が変わったこと。
どうしようかな。 - 前回の窯
昨日本焼きを終え、明日が窯出しの予定です。
今回もお皿のみになります。
陶芸家は自由な職業なので何かにしばられて生活する、という事はありません。
自分で仕事のスケジュールを組んで、自由に仕事をしています。
自分は特に期限内の仕事をほぼ受けないスタイルなので、いつまでに何をしなければならない、という事はありません。
ここ最近は特にその傾向が強いかなと思います。
何にもとらわれず、やりたくない仕事は受けず、自由にものづくりを楽しんでします。 - 2回目の本焼き
予定より1日遅れで本焼きスタート。
夕方ごろには焼きあがる予定です。
3回目の本焼きに向けて絵付けも。
釉薬を掛けてどんどん窯に詰めていかないと場所を取りますので。
しばらく落ち着いたらオンラインストアにもアップしていきます。
- 唯一無二の作品
どんなに手間が掛かっても作りたいものがあります。
自分にしか作れないものは自分が作らないと残せません。尋常じゃない時間が掛かっています。
更に2色の釉薬を掛け分けするため何度も焼きます。線は敢えて綺麗な直線を使わず手描きのラインで。
ぐるぐる、ギザギザ、なみなみ、いろいろ。
素焼き後、はみ出た部分を削り取って修正して綺麗な状態にします。
完成まで実はまだまだ工程があります。 - 今日も
本焼きをして少しずつ完成品が出来ていくとホッとします。
明日は2回目の粉引の本焼きです。5寸の丸皿。
釉薬の掛け分けはしませんが、結構なお手間いりのデザイン。
飴釉とコバルト、透明釉で仕上げて白黒デザインでも良さそうですが、絵の具を変えた方がいいかもしれません。
今のところは飴とコバルトの2色で。舟形の新柄。
舟形の新柄その2。
はじめは見込みの形に合わせて描こうと思ってましたがそれでは普通かなと思い、変更しました。時間的に少し余裕が出てきたので完売している作品をもう一度。
レギュラー作品の絵付けは大体終わったので手間すぎて滅多に描かないシリーズも復活していきます。 - 飴釉シリーズの絵付け
2回の還元の後は酸化焼成を一度挟むことにしました。
その為急遽飴釉シリーズの絵付けをしています。銘々皿は24枚。
定番のAMI、AJIRO、HACHINOSUに加えSeaweed、MODERN、あと新柄も。丸皿の絵付けも。
15kwの一窯分の絵付けなので結構描かないといけません。2回目の本焼きが少し遅れ、16日に還元を予定しています。
18日に窯出し、19日に焼き直しの還元。
20日に酸化の本焼き、という予定。
あくまで予定なのでスケジュール通りにいくかどうかは判りませんが。
3月の京都陶磁器会館での展示に向けて、頑張っています。