3色の白色を作ろう!と思い立って従来からある「チタン結晶釉」の他、白磁が出来て、次は酸化錫を釉薬に配合した錫の釉薬を作りました。
チタンがややグレーマットな色、白磁はやや青みがかった釉薬、錫はミルクのような半透明で光沢感のある釉薬になっています。

酸化錫がやや高額な原料なうえ、金属を釉薬に入れると釉薬が不安定になり、失敗も多くなります。
そのせいか、錫の釉薬を作る人はあまり居ません。
錫釉独特の白さは錫釉にしかない色なので、3色の中に入れたかったのです。
3つの違う質感の白があると、選ぶのも楽しくなります。
普通白い器を作っている作家だと1色しか作らないと思いますので。
鉢はこの白、湯呑はこの白、お皿はこの白、といった具合に楽しんで選んでいただけると嬉しいです。