磁器が楽しい

まだ触り始めて1~2カ月くらいしか経っていませんが、磁器が楽しいです。
陶器と磁器は似て非なるもの。
陶芸家の中にも「陶器よりも磁器の方が難しい」というイメージを持つ人も多く、自分もそのように何故か感じていて、今までチャレンジしていませんでした。
若い作家さんに声を大にして言いたいのは「磁器は難しくない」です。
磁器=難しいと思っていてチャレンジしないのは非常に勿体ない。
磁器にしか作れない硬質でシャープなものが作れます。
どんどんチャレンジして欲しいなと思います。
陶器を作る人がほとんどなので磁器はねらい目だと思います。

ただ、最近はこういった仕事のできる人は減ったな、と感じます。
京都の陶芸を教える学校や職業訓練校もあるにはありますが、こういうキッチリとした仕事ができる人は減った印象です。
独自性を追い求める人が多い印象、技術者が少ない。
父と話をしていると、父の時代は日展作家の方が校長を務めていたり、名のある陶芸家が講師をしていたりとレベルが高かったらしく、生徒のレベルも高かったようです。

技術の高いもの=良いものという事ではありませんが、自分はやはり技術性の高いものづくりをしていきたい、と考えます。
高品質のものをいかに現代のインテリアに馴染む形や色合いに寄り添っていけるか、その中で自分のつくりたいものにしていけるか。
そのようなことを考えながら日々作陶しています。