今しかできない事

釉薬の掛け分けは世界中を探してもおそらく自分しかやってないと思います。
簡単な掛け分け作品というのはよく見かけます。
一番多いのは半々の掛け分け、3色のボーダーがほぼ全てです。
半々というのは半分に釉薬を掛け、乾いたらもう半分に別の釉薬を掛ける、というもの。
ポピュラーな手法で簡単に作れます。
次に多いのが3分の2に例えば黄色の釉薬を掛けます。
その後に反対から3分の2に青色の釉薬を掛けます。
そうすると黄色、緑、青の3色のボーダー柄が出来ます。
別々の釉薬を掛ける表現方法というのは昔からよくあるのですが、自分が作っているものは全くの別物で、今後どんなにAIや機械技術が発達しても再現できないような、人の手による事でしか作れない、そんな掛け分けをしています。

ただこの掛け分け、おそらくそんなに長い時期作れるものではないと思っています。
というのも、髪の毛1本分くらいの誤差の範囲内でやっている非常に繊細な作業で、目の衰え、集中力の欠如、手の震えなど、今後少しでも支障をきたすような事態になれば、自分でも再現が不可能な作品となっています。
だからこそ、今作れる時に作っておきたいと考えています。

さて、ここからが真骨頂。
誰にも真似出来ない事をやります。